白神で体験できる自然とのコミュニケーション
Dialoge with the Shirakami forests -walk and feel-
森との会話
森の中へ出かけよう。
木々は言葉を話さないが、そこには豊かなコミュニケーションがある。
森の生態系を守る共生と競争
上を見上げよう。木々は互いにぶつからないようにその姿を変える。
互いを支えつつも、そこには厳しい競争も存在している。森の中には木々が織りなす共生と競争がある。
One for All, All for One
共生
木々の枝は色々な方向に伸びる。
木は互いにかぶらないように伸びることで、お互いに太陽を浴びる事ができる。
木は互いにどちらへ伸びるのかをコミュニケーションして、共生している。
Battle for the top spot
競争
巨大な木が倒れた時。その座をめぐる若者たちの争いが起きる
巨木の周りには、巨木を支えるように多くの木がある。しかし、巨木もいつかは倒れる。倒れた跡地をめぐって若い木は互いの領土を広げようと大きく伸び始める。新たなリーダーを決める若者たちの争いが始まる。
Abundant waters of Shirakami
白神を支える豊富な水
白神は豊富な水を持つ森である。
湿地帯には季節の花々が咲き誇る。
豊かな栄養を持った水は川へ流れ、やがて海の恵みを創り出す。
旅人の喉の渇きには100%の天然水で、もてなしてくれる。
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2015夏 第2話「白神山地と日本海に抱かれた、蔵元を訪ねる」
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森の主たち
長年にわたり白神に君臨する森の主たちに挨拶をしに行こう
400年ぶな
白神山地のシンボルともいえる巨木。全身を苔で覆われた姿は神々しさすら漂わせる森の主。
もののけの木
岳岱の入口付近にあるブナの巨木。苔で覆われ、大きな岩を抱いている姿が自然の力強さを感じさせる。
森の四季
白神の森は季節ごとに、異なる表情を見せる。
日本の四季折々の森で行われるコミュニケーションを感じよう。
白神の人々にとって森の季節の始まりは冬である。
冬
WINTER
雪に閉ざされた世界の中、ブナは春の飛躍に向けて寒さを耐え抜く。しかし、雪は厳しいだけのものではない。地面に降り積もる雪は外気から植物を守る温もりも与える。耳をすませば、都会では失われた雪の音が聞こえる。冬の白神では未来への命を守るために自然たちが織りなすコミュニケーションに溢れている。
春
SPRING
命が芽吹きはじめ、木々の騒めきが聞こえるとブナは新しい命をはぐくみ始める。鳥たちのさえずりと共に新しい芽たちの共生と競争が織りなすコミュニケーションがあふれ出す。
夏
SUMMER
青々と茂ったブナの森、ブナは秋の実りに向けて森の恵みを一身にため込んでいく。動けない木の代わりに昆虫たちは媒介者となり移動していく。その報酬に恵みを分けてもらう。木々と昆虫のコミュニケーションがいたるところで行われる。
秋
AUTUMN
京都の紅葉とは違う、ブナ特有の紅葉へと変化する季節。ブナは全てのエネルギーを使い、新たな命へとバトンを渡すため実をつける。その実は動植物たちにとっても大切な食料。いくつかの実を恵として渡すことで、木は新たな場所に移動もしていく。全てのエネルギーを使い果たしたブナは再び動き出すために、冬支度を始める。
TAKE A WALK THROUGH THE FOREST
白神が生み出した恵みを、白神の森たちと一緒に味わおう
湧き水
森には、喉が渇いた森の訪問者をもてなしてくれる湧き水がある。